藤田医科大学 ばんたね病院

 当院は日本産婦人科学会・専攻医指導施設(連携)、日本産科婦人科内視鏡学会・認定研修施設、日本生殖医学会・生殖医療専門医制度研修連携施設となっています。

【診療・指導実績】
 2021年:婦人科良性腫瘍の手術件数469件、婦人科悪性腫瘍の初回治療症例数62件、分娩数(帝王切開を含む)153件
 2019年度から2022年度の専攻医受け入れ数5名(半年~1年)。当院研修中の専攻医による学会・研究会発表4回、論文発表4回。

【当科での後期研修医のローテート】
 産婦人科医としての基本的な診療技術、幅広い知識の習得を超えて、婦人科腫瘍、内視鏡手術、女性医学の領域においては専門的かつ高度な研修が可能です。
 後期研修医は指導医とともに積極的に症例を担当します。手術では開腹子宮全摘術・腹腔鏡下付属器手術を主体的に施行できるようになることを目標とした研修・指導を行います。悪性疾患については手術第一助手、化学療法や緩和治療の基礎知識を得ることを目標とします。周産期については一般管理を一人で遂行できるように研修します。
 週1回カンファレンスで受け持ち症例を発表するとともに、2週に1回の抄読会を順に担当します。さらに月1回ずつ開催される小児科、病理カンファレンスに参加し幅広い知識を学ぶよう努めます。
 当科では初期研修時から積極的に学会・論文発表の指導を行い、学術活動の素養を養います。また、専門医の技能を習得した研修者にはサブスペシャリティ領域専門医取得に向けた指導を行います。大学院進学希望者には、研修をしながら藤田医科大学大学院医学研究科博士課程の履修が可能です。
 ワークライフバランスを重視し、産休・育休制度の積極的な活用、時短勤務、育児休業後のリハビリ勤務など、個人の状況に合せて継続して働くことができる体制作りを目指しています。
 産婦人科医療の発展に向けて,多くの先生方の応募をお待ちしております。

藤田医科大学 岡崎医療センター

 岡崎医療センターは2022年4月に開院し、藤田医科大学病院の連携施設として婦人科に特化した診療を行っています。当院では腹腔鏡下手術やロボット支援手術などの低侵襲手術を軸に女性ヘルスケアから悪性腫瘍に対する治療まで婦人科領域について十分な臨床経験が積める体制を有しています。少人数であるため日々の診療で手一杯になる事もありますが、早い時期から主治医や術者として多くの臨床経験を積むことが可能です。そして各症例に対し責任を持ち、頼る診療から解決していく診療へ自身を高めていく時間になると思います。私たちと共に学び、働き、そして婦人科医療を楽しんでくれる仲間を、心よりお待ちしております。本院では現状の研修プログラムに満足することなく、より魅力的な研修プログラムを提供できるよう今後も努めてまいります。

2021年度手術実績
腹腔鏡下手術(ロボット支援手術含む) 289件
子宮全摘術 179件 筋腫核出術 33件 良性卵巣腫瘍手術 46件 その他
悪性腫瘍手術件数 30件(子宮頸癌 1件 子宮体癌 11件 卵巣癌 7件 その他 12件)
その他 子宮頸部円錐切除術 44件 子宮鏡手術 28件

社会医療法人財団親和会 八千代病院

 当院は安城市にある病床420床の総合病院です。産婦人科は、常勤医3名と非常勤医師6名で、産科・婦人科と生殖医療を行っています。
 産科領域では、年間約300件のお産を取り扱っており、医師と助産師・看護師ら多職種が協力し、妊娠のサポートをしています。正常分娩のほか無痛分娩も行っており、無痛分娩を希望されて訪れる妊婦さんが多いのも特徴です。
 婦人科領域では、良性腫瘍(子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症)、月経困難、更年期障害、子宮脱などの良性疾患を中心に診療を行っており、悪性腫瘍など当院で対応困難な症例については高次病院と連携しています。
 生殖医療では、1986年に不妊センターを開設以降、医師、不妊症看護認定看護師、胚培養士らでチームを組み、診療やカウンセリングに当っています。不妊検査、タイミング療法、人工授精、体外受精、顕微授精、胚移植、精子凍結、多血小板血漿療法、不育症検査・治療など行っています。
 当院は、生殖医療と無痛分娩が多くあり、生殖医療から分娩まで経過が診られることも特徴です。地域の産婦人科医療を担うという自覚をもち、研鑽いただける病院と考えています。こぢんまりとした人数で上級医との距離が近いのもメリットです。当院での研修をお待ちしています。

医療法人清慈会 鈴木病院

 当院は「充実した医療と心のこもった看護」という理念に基づき、年間約1,800件の分娩を取り扱う地域病院です。正常な妊娠・分娩症例を多く体験することにより、異常な妊娠・分娩経過をも診断し得る力を養うことができます。必然的に胎児エコーも上達します。異常症例は地域連携として藤田医科大学病院、トヨタ記念病院や豊田厚生病院に患者さんを依頼することが可能です。また帝王切開術もほぼ毎日あるため帝王切開術や腰椎麻酔の技術の上達が期待でき、最初は手術時間が50分ほどかかっていた先生も研修が終わるころには約30分で終了することが可能になっています。分娩数が多いため緊急帝王切開術も多く、そのためスタッフは緊急帝切に迅速な対応が可能であり、超緊急時では約10分で手術開始することが可能です。
 無痛分娩にも積極的に取り組んでおり、常勤の麻酔科医師の指導のもと硬膜外麻酔も行い、より苦痛の少ない分娩を目指し日々工夫をしています。
 外来業務では妊婦健診以外に婦人科疾患や更年期障害、避妊指導等を行い、特殊外来として腫瘍外来ではコルポスコピー検査、プレコンセプション外来もあり様々な分野での勉強ができる環境です。悪性腫瘍は取り扱わないですが良性腫瘍に対して内視鏡下手術にも力をいれており、内視鏡専門医・指導医のもと手術の経験を積むことも可能です。
 当院は大学病院や地域主幹病院とは異なる、地域医療を支える一般病院での研修が最大限行える病院だと思います。